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事業案内

建設コンサルタントとは

建設コンサルタントの役割

 私たちの社会が発展し存続するために必要な基礎・基盤となるもの、それは「社会資本」です。具体的には道路、高速道路、河川等に懸かる橋梁、上下水道施設、河川堤防、トンネル、ダム、地すべり対策施設、港湾・空港などがあります。

 主に社会資本を建設、運営する機関は国、地方公共団体などです。「建設コンサルタント」はその社会資本整備に調査・計画・設計に関わり事業者を支援する仕事をしています。他にも、大規模災害の防災事業での安心・安全な町づくりにも貢献しています。

建設コンサルタントの位置づけ

社会資本整備の中で建設コンサルタントは「企画」、「調査計画」、「設計」、「維持管理」の各分野で活躍しています。
建設コンサルタントは各分野における専門的な知識や技術を活かし、事業完了に向けた提案を行っています。

事業分野について

土木設計

道路部門
道路は、産業や生活の基盤となる身近な社会資本です。社会資本に貢献する建設コンサルタントは、求められる内容が多岐に渡ります。
我々は地域に根差した「地域の求めていること」を考えていきます。

考えること

  • 地域の利便を考える
  • 地域の安全を考える
  • 地域の環境を考える

具体化

  • 自動車専用道路・インターチェンジ・幹線道路の計画、設計
  • 災害調査設計、構造物設計、交通安全対策の交差点設計
  • 交通量・振動騒音調査、動植物調査・分析、景観配慮設計
道路詳細設計、交差点設計
新設道路の詳細設計、交通性、安全性に配慮した交差点設計
新設道路計画の3Dモデル化
ランプ設計

一般道と自動車専用道路を接続するランプ設計

駐車場設計

道の駅の利便性向上を目的とした道の駅改修設計
(駐車場増設設計、進入路設計、トイレのバリアフリー化)

構造物設計

幹線道路と用水路交差部に置けるボックスカルバート設計

走行性解析

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河川部門
河川は洪水を防ぎ、堤内地の水を排除する「治水」、飲み水、農業用水など、水を人の生活に利用する「利水」、生物の生育環境、緑豊かな景観を構築する「環境」という機能を有しています。

河川部門ではこれらの機能を維持、向上させていくための多種多様な設計を行い、人々の豊かな暮らしに貢献しています。
堰の設計

堰は農業用水、工業用水などを取水するための施設であり、河川横断方面に構築します。常時はゲートを立てて水を貯留しますが、洪水時はゲートを倒伏させて水を流下させます。

設計では、洪水シミュレーションによる水の乱れの解析を行い堰下流の河床が洗掘されないよう護床工を配置します。また、河川の連続性を確保するため魚道の整備を行い、従来の河川環境を維持します。

樋門の設計

排水樋門は堤防を横断して構築する構造物であり、堤内地の水を河川へ排水する機能を有しています。一方、出水時には河川の水が逆流しないようゲートを降ろして洪水を防止します。

設計では、洪水時の水が堤内地へ侵入しないよう、止水構造の検討を行います。また、地震発生時の地盤の液状化をFEM解析により具現化し、沈下に対する樋門の構造性を検証します。操作台に設置する上屋は河川景観に馴染むようなデザイン設計を行います。

その他には、堰の上流に設置する取水樋門なども設計します。

災害復旧設計

九州北部豪雨などの災害発生時には災害復旧設計を行います。迅速な対応が求められるため、災害発生後の状況把握、応急対策検討、測量、復旧設計を会社一丸となって実施しています。

復旧設計は、被災原因を把握した上で、災害再発防止のため災害時の外力に対応した護岸構造を検討すると共に、従前の環境に配慮した護岸タイプを選定します。

景観設計

流域治水の一環として、公園下などの公共スペース地下に調節池を築造する計画があります。公園の復旧にあたっては景観設計の一環としてゲームエンジンを活用した「メタバース」という仮想空間を1から構築します。この空間では歩行シミュレーションによる公園イメージの体感や様々な視点から公園の仕上がり確認が可能であり、各種協議に活用しています。当社では河川に限らずこのようなDX技術導入を推進しており、各種設計の品質向上や、対外協議及び地元調整などに活用しています。

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橋梁部門
橋梁は道路の一部として、いろいろなものを渡す重要な土木構造物です。橋梁は、車・人・物を渡すことにより地方経済の発展をささえ、また、人々を安全に目的地まで運ぶための構造物です。

そのため、橋梁には機能性・安全性とともに景観性が求められるとともに、近年では、作った橋梁を100年以上活用し後世に残すために長寿命化の技術も求められています。さらに橋梁は、その地域の歴史を物語ったり、街のシンボルとして親しまれるようなものもあります。
歩道橋設計

地元から熱望された構造物の設計に携われたことは技術者冥利に尽きると思っています。当社では、地域と人を繋ぐ構造物の設計を確かな技術で取り組んでいます。

ぴんぴん歩道橋

ぴんぴん歩道橋は、危険な状況にあった道路に、地域の強い要望で架けられました。

歩道橋が完成してから、地元住民の方や、通学路を渡る子どもたちの安全が確保されました。

◀地元の子供たちが舗装前の路面に『将来へのメッセージ』を描いている様子

道路橋設計

昔の橋梁は、幅員が狭く走行性が劣り、車・人・物の物流の妨げになっているものもあります。また、コンクリートや鋼材の痛みが著しく、通行の安全性を脅かす橋梁もあります。

そのような問題点に対して、これまで培った幅広い経験を活かし、あらゆる要求に応える橋梁の設計を行っています。

改修前

・歩道がなく危険 ・車道幅が狭く車の離合が大変 ・老朽化により落橋の恐れあり

改修後

・歩道整備により歩行者の安全確保 ・車道拡幅により車の走行性確保

・橋梁新設により地震にも強い構造確保

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橋梁点検・補修部門
橋梁点検の目的は、管理する橋梁の現状を把握し橋梁の安全性や使用性に悪影響を及ぼしている損傷を早期に発見して適切な措置をとる事によって、安全かつ円滑な交通を確保することにあります。また、効率的な維持管理を実施するための基礎情報を蓄積し、継続的かつ効果的な点検や計画的な補修・補強を行うためのメンテナンスサイクルを構築し、橋の長寿命化をはかります。生活で例えると「健康を保つために、定期検診を受け、悪いところがあれば早めに治療を受ける」というような感じで、我々は橋梁の延命化のため、「橋のお医者さん」としての役割を担っております。
橋梁点検

点検は、橋梁の交通状況や交差物件などの状況を考慮の上安全を配慮した適切な工法で行います。跨道橋や跨線橋など損傷が直接第三者へ被害を与える箇所については、打音検査を実施し、落下事故の防止に努めております。

健全性評価

橋梁の効率的な維持・補修等の計画を立案するため、部材毎に、損傷の種類、損傷の状態、部材の重要度を考慮して健全度を算出し、補修等の必要性について評価し、対策優先性の高い橋と対策部位の抽出を行っております。

補修設計(措置)

既設橋梁・高架橋の交差条件や構造特性、点検・調査結果などを十分に把握し、損傷・劣化原因の特定と補修の要否判断を的確に行います。必要に応じて「疲労」「塩害」「ASR」などに対する損傷状況の詳細な調査を実施し、適切な補修対策を立案し、橋梁の補修設計を実施します。

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農業土木設計

農業土木部門
生活に欠かせない農業に関連する公共事業の一環である詳細設計を主に行っています。具体的には農道設計、農業用用排水路やため池設計、パイプライン設計、ファームポンド設計、ストックマネジメントなどです。

ダム等の水源から受益地へ必要な水量を効率的に輸送する農業用パイプラインやパイプライン等で輸送された水量を一時的に貯留して用水供給の弾力化を図るファームポンド、洪水時に農地の水を排除する排水機場、農地の区画整備をすることで営農の効率化・低コストを図るほ場整備など農業土木に関するさまざまな設計を行っています。
農業土木設計

農道設計

農道は、主に農業に利用することを目的とした道路のことで、生産性の高い農業を促進し、地域農業の持続的発展及び農村の総合的な振興を図るために、農道が整備されます。農道の設計では、交通量や対象車両、走行性や利便性等を考慮した設計を行っています。

用排水路設計

用排水路は、農業生産を行う上でもっとも基礎的な資源である農業用水の確保及び安定供給を図るための、農業水利施設のひとつです。老朽化した用排水路について、必要な機能を確保し、周辺環境や生態系に配慮した水路改修のための設計を行っています。

ため池設計

ため池は、農業用水を確保するために水を貯え取水できるように造成された池のことで、老朽化や近年の集中豪雨の頻発、大規模地震等に備えた、ため池の設計を行なっております。

その他農業施設設計
その他に、ダム等の水源から受益地へ必要な水量を効率的に輸送する農業用パイプラインやパイプライン等で輸送された水量を一時的に貯留して用水供給の弾力化を図るファームポンド、洪水時に農地の水を排除する排水機場、農地の区画整備をすることで営農の効率化・低コストを図るほ場整備など農業土木に関するさまざまな設計を行っています。

パイプライン設計

ファームポンド設計

排水機場設計

ほ場整備設計

ストックマネジメント
「ストックマネジメント」は、ただ単純に、古くなったという理由から施設を解体して新築(改築)を繰り返す、いわゆる「スクラップ&ビルド」とは違う考え方で、既存の建築物(ストック)を有効に活用し、リスク管理を行いつつ施設の長寿命化とLCC(ライフサイクルコスト)の低減を図るための技術体系及び管理手法のことをいいます。

社会資本施設は、多様化する現在の需要に対して、既存建築物の計画的な保全、保全実施結果の評価、保全関連技術の体系化などが求められており、この「ストックマネジメント」を活用することで、施設の社会的需要や老朽度の判定、改修時の費用対効果等を総合的に勘案した上で、解体、用途変更、改修、改築など、その施設にとってどれがよりよい方法なのか判断することができます。具体的には次の様な流れで作業を進めます。

コンクリート構造物の作業の流れ

問診調査
現地踏査及び調査
健全度評価及び
劣化予測
施設の保全計画
施設の利用状況や補修履歴などを調査します。
施設の状況調査(目視調査やコンクリート強度及び中性化試験等)を行います。
調査結果を基に現在の状態を評価し、評価に見合った対策を検討します。
補修、補強、改築など、いくつかのシナリオを作成し、施設の重要度やLCCなどを考慮して保全計画を行います。

更新事例

下の写真は、内面が腐食し、強度と通水能力が低下した管路の更新事例です。

更新前 更新後

目視調査(ひび割れなどの調査)

強度試験(シュミット調査)

中性化試験(中性化深さを調査)

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農村振興計画部門
主に農村地域や中山間地域の振興に関する「調査・分析」「解析・計算」「計画」等を行っています。
携わる業務は調査 計画まで一体的なものが多く、相互に関連し以下の流れで作り上げていきます。創造的な業務も多く、研究機関(九大・佐大等)と協同し、調査計画方法の立案や必要機器の開発を踏まえ、より良い成果を目指しています。
調査・分析

水田・畑地かんがい諸元調査

土壌や農作物が必要とする水量について、様々な方法や調査機器を用いて調査・分析します。

受益地調査

事業対象地域を、土地データ等を基にGIS(地理情報システム)等を駆使して調査・分析します。(例:水路整備により水が使用できるようになる範囲の調査)

解析・計算

排水解析、各種水理計算

洪水時における湛水状況等について、シミュレーションにより要因と対策の検討を行います。また、河川水位の挙動について各種水理計算を用いて把握します。

用水計算

かんがいのために必要となる用水量について、計算プログラムや表計算を用いて水収支を踏まえ計算します。

事業費算定

事業を実施する際にどのくらいの費用が必要となるかの算定を行います。

事業効果算定

事業を実施する事により、どのような効果が発現し、どのくらいの効果額が得られるかを算定します。

計画

事業計画策定

様々な事業について、事業内容(整備対象施設、整備方針等)を計画し、事業を実施するために必要な申請書類等を作成します。また、事業計画変更のために必要な作業一式を行います。

地域振興マスタープラン作成

様々な事業について、事業内容(整備対象施設、整備方針等)を計画し、事業を実施するために必要な申請書類等を作成します。また、事業計画変更のために必要な作業一式を行います。

河川協議資料策定

「水利権」に係るかんがい諸元、面積調査に基づく用水計算を行い、水利権協議に必要な許可申請書類等を作成します。また、頭首工の洪水時の操作等に関する水理計算を行い、管理規定等の作成を行います。

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測量・調査

一般測量部門
一般測量とは、基準点測量・水準測量・地形測量・応用測量の総称です。インフラ整備を進めるうえで、現地の形状を正確に把握するために測量は不可欠な要素となっています。
基準点測量

測量の基礎となる重要な測量であり、弊社では基本測量(三角点)から公共測量(1級~4級)まで幅広く実施しています。

保有機器:1級GNSS測量機 13台、2級トータルステーション(TS)9台

水準測量

高さの基準となる重要な測量であり、弊社では基本測量から公共測量(1級~4級)まで幅広く実施しています。

保有機器:1級レベル 2台、2級レベル 9台

地形測量(現地測量)

現地の地物等を計測して、計画や設計に必要な平面図を作成しています。

応用測量(路線測量)
応用測量(用地測量)
応用測量(河川測量)
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空間計測部門
空間計測部門では、最新計測技術を駆使して、陸域から水域までの3次元計測や解析を行っています。
国土交通省が新たな取り組みとして進める「i-construction」に対応するため、どのような地形条件でも3次元データをご提供できるよう進化し続けています。
陸域の計測

空中写真測量

空中写真より地形図やオルソ写真を作成
図化データより作成した3次元モデル
UAV(ドローン)
UAV:Unmanned Aerial Vehicle、
通称 ドローン
撮影した写真から作成した3次元モデル
土砂災害の状況を撮影
社内でUAV勉強会も行なっています
地上レーザースキャナ
地上レーザー作業
図化データより作成した3次元モデル
MMS(モービルマッピングシステム)
MMS(Mobile Mapping System)とは、車両にGPS、レーザースキャナ、カメラ等の機器を搭載し、移動しながら3次元計測を行う技術です。
MMSにより取得したカラー点群データ
水域の計測

マルチビーム深浅測量

マルチビーム深浅測量の計測イメージ
深浅測量で計測したダム底の3次元データ

小型無人ボート深浅測量

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河川調査部門
①低水流量観測
河川における平常時の水位において、流れている水の量を観測する作業。直接河川に入ったり、船上から観測機器を投入して観測を実施します。観測した結果は河川維持管理や水路設計、農業用水の水量把握等に用いられます。
徒歩での観測状況
低水流量観測状況
ハイドロ照査図(水位・流量・水深)
流量系統図
②高水流量観測
降雨等の河川水位が平常時より増水している際の流量を観測します。観測は水位の上昇から下降までの1サイクルで行います。平成24年度や平成29年度の九州北部豪雨の際にも出勤を行い、観測を実施しました。
浮子の投下状況
高水流量観測状況
過去の観測データとの比較
③水位流量曲線式の作成
流量観測により、河川の水位と流量による相関関係が読み取れるため、累積した観測データにより水位を用いた流量算出の計算式を作成します。これを用いて次年度より流量の算出を行います。
水位と流量を管理する
河川巡視
河川巡視は、河川や堤防、水門などの状態把握や、河川利用や自然環境の情報収集、不法行為や迷惑行為の発見・改善のために実施しています。また、一般的な巡視ではわかりづらい河川管理施設の状況や、水上の状況などについては、目的に絞った巡視を定期的に実施しています。
ゴミの不法投棄
船上からの状況確認
河川管理施設の状況確認
立木の調査
ADCP(超音波ドップラー多層流向流速計)
流速計による流量観測では、点流速でしか確認できません。しかし、ADCPでは自由な流速断面に表現することができるため、流況解析に役立てることも可能です。

観測状況

小型無人ボートでの計測
人力による計測

ADCPの計測結果

流速断面図
河川協議に係わる調査

(代かき用水量調査)

代かき用水量調査は、代かきを行うために必要な水量を求める調査です。測定方法は、水路から三角堰を経由して圃場へ流れるまでの水量を測定し、三角堰の吐口部分にある越流水深を測定することで、その値を水理公式より換算し求めます。灌漑に係る計画用水量の一部として求めます。

(減水深調査)

減水深調査は、圃場の水の量が1日でどのくらい減水するかを求める調査です。測定方法は、圃場の水管理を停止した状態での田面水位差をフックゲージにより求める方法と、型枠内にある水位差を求める2種類の方法があります。灌漑に係る計画用水量の一部として求めます。
簡易ポールカメラ
現場の撮影で、地上からのアングルではなく目線を変えて画像を撮りたいなと思ったことはありませんか?
簡易ポールカメラなら6mあるポールの先端にデジカメを取り付け、地上でモニターを確認しながら遠隔操作で撮影することで、脚立などを使わずに容易に高い視点からの撮影ができます。
また、1人でも作業が可能なことや町中や狭い所でも安全に撮影する事ができます。

簡易ポールカメラと、撮影の様子

会社近くの野々下交差点

橋梁の下部構造も簡単に撮れます

佐賀県の牛津大橋

佐賀県の牛津川の樋菅

水文観測所保守点検
主に国土交通省からの委託業務により、雨量観測所や水位観測所などを定期的に点検しています。

雨量計点検

水位計点検

水文資料整理

観測データを近隣の観測所と比較し異常値があれば補填・補正を行う
近年は線状降水帯による局地的な豪雨が発生するため、どの地域でどのくらい降雨があったか雨雲レーダーを使って確認しています。
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